スタジオジブリの不思議でやさしい世界を、実物大の造型で体験できる「ジブリの立体造型物展」。トトロやカオナシと出会えると話題の展示会ですが、障がいをお持ちの方にとっては「割引はあるの？」「バリアフリーは大丈夫？」といった情報も気になりますよね。
この記事では、「ジブリの立体造型物展」における障がい者割引の有無や注意点、会場ごとの対応の違い、さらにはお得に楽しむためのコツまで、わかりやすく解説します。これから行こうと考えている方や、ご家族で来場を予定している方にとって、安心できる情報源となる内容です。ぜひチェックしてください！
ジブリの立体造型物展に障害者割引はある？
天王洲会場は障害者割引なし
まず最初に結論からお伝えします。現在、東京都・天王洲の「WHAT MUSEUM」で開催されている「ジブリの立体造型物展」では、障がい者割引はありません。これは公式サイトのFAQに明記されており、「チケットの各種割引制度（障がい者割引・駐車場割引など）は設けておりません」となっています。
つまり、障がい者手帳をお持ちの方でも、一般のお客様と同様のチケット料金が必要です。また、付き添いの方も特別な割引や無料入場の対象ではありません。こうした明記は比較的珍しいため、行く前にしっかりチェックしておくことが重要です。
ただし、バリアフリー設備やスタッフのサポートなど、展示そのものが障がいを持つ方にも配慮されている設計にはなっています。割引はなくても快適に鑑賞できるよう配慮されています。
他会場（福島展など）では無料の可能性あり
一方で、別の地域で開催されているジブリ関連の展覧会では、障がい者割引が導入されている例があります。たとえば、「金曜ロードショーとジブリ展 福島会場」では、障がい者手帳を提示することで本人と付き添い1名まで無料で入場可能と案内されています。
このように、会場によって障がい者割引の有無が異なるのが特徴です。ですので、行く予定の展覧会が「どの運営か」「どの地域で開催されているか」を事前に調べておくと安心です。
割引の対象になる人・条件とは
通常、障がい者割引の対象となるのは、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳などの公的な証明書をお持ちの方です。会場によっては、提示するだけでOKな場合や、コピーやスマホ画面では不可という場合もあります。
また、無料になるのは「本人のみ」か「本人＋付き添い1名」かなど、運営によって違いがあります。付き添い人数が複数人必要な場合には、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。
チケット購入時の注意点
天王洲の展示では、すべてのチケットが「オンライン前売り制」となっており、障がい者向けの別チケットは用意されていません。購入は公式サイトやコンビニ端末（ローソンチケット）で可能ですが、必ず事前に日時を指定しての予約が必要です。
障がい者割引がある他会場では、窓口で手帳を提示する必要があるため、オンライン購入ではなく「当日現地での購入」が推奨される場合もあります。
障がい者支援サービスの有無
割引はなくても、会場では障がいのある方が快適に過ごせるよう、さまざまな配慮がなされています。たとえばエレベーターやスロープの設置、スタッフによる案内補助、車いす対応のトイレなどが整っている場合もあります。
また、補助犬の同伴が認められているケースもあるため、希望がある場合は事前に公式サイトの「お問い合わせ」から確認すると安心です。
割引がない天王洲会場で障がい者が楽しむためのポイント
バリアフリー対応はある？
障害者割引がないとはいえ、天王洲の「WHAT MUSEUM」では、バリアフリーに関する配慮が施されています。会場内は広々としたワンフロア構成になっており、段差がほとんどなく、車いすの方でも安心して回れるつくりです。主要な通路の幅も十分に確保されており、混雑時でも無理なく移動できます。
また、展示スペースの途中にベンチや座れるスペースも設けられており、体力に不安のある方でも適宜休憩を取りながら鑑賞できるようになっています。こうした配慮があることで、障がいを持つ方や高齢者、体調に不安がある方にも優しい展示空間となっています。
エレベーターやスロープなど、建物全体の設計もユニバーサルデザインを意識しており、移動のストレスを最小限に抑える工夫がされています。
付き添いの入場ルール
障がいのある方が来場する際、付き添いの方の同行が必要なケースも多いですが、天王洲会場では付き添いの方に対する特別な入場措置（割引や無料など）はありません。つまり、付き添いの方も通常通りのチケットを購入し、同じ時間帯の入場枠を予約する必要があります。
会場内は比較的静かで落ち着いた雰囲気のため、付き添いが必要な場合でも安心して一緒に回ることができます。また、スタッフも丁寧に対応してくれるため、困ったことがあればすぐに相談できる環境が整っています。
なお、介助者が2名以上必要な場合など、特殊な事情がある場合は、事前に問い合わせて対応可能か確認するのがおすすめです。
車いすでの移動しやすさ
WHAT MUSEUMは倉庫をリノベーションした建物でありながら、車いすでの移動に配慮された設計になっています。展示エリアに入るまでの経路もスムーズで、段差のないエントランスや、幅の広い通路、車いす対応トイレなどが整備されています。
さらに、スタッフに声をかければスロープやエレベーターの場所を案内してもらえるため、初めての方でも安心して来場できます。混雑時でも十分なスペースが確保されているため、ストレスなく鑑賞を楽しむことができます。
また、会場内で車いすを借りることができるかは、事前に公式サイトまたは電話での確認をおすすめします。
スタッフへの相談方法
会場には常時スタッフが配置されており、困ったときやサポートが必要な際には気軽に声をかけることができます。入場前の受付スタッフに事情を伝えておけば、入場時の誘導や展示エリア内での対応も柔軟に対応してくれます。
特に車いす利用や聴覚・視覚に不安がある方などは、事前にどのようなサポートが可能かを聞いておくとスムーズです。公式サイトには問い合わせフォームもあるため、来場前に相談するのも安心です。
また、展示中に体調が悪くなった場合や緊急時にも迅速に対応してくれる体制が整っており、安心して展示を楽しめる環境が用意されています。
おすすめの時間帯と来場のコツ
天王洲会場は人気の展示であるため、週末や祝日はどうしても混雑しがちです。障がいを持つ方や混雑が苦手な方は、**平日の午前中（10時〜11時枠）**の来場がおすすめです。この時間帯は人が比較的少なく、ゆったりと展示を楽しむことができます。
また、チケットは事前予約制なので、希望の日時が満席になる前に早めに購入することが大切です。公式サイトでは空き状況を確認できるため、予定が決まり次第チェックしておきましょう。
さらに、展示に夢中になって歩き疲れないよう、必要に応じて休憩を取りながらマイペースで楽しむことが、満足度の高い鑑賞につながります。
ジブリ展の他会場ではどんな割引があるの？
福島展の障がい者無料対応
ジブリの立体造型物展が全国各地で巡回する中、障がい者割引の有無は会場によって異なります。特に「金曜ロードショーとジブリ展 福島会場」では、明確に**障がい者手帳を持つ方は無料（付き添い1名も無料）**という制度が導入されています。
この制度は、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかを提示することで適用され、当日窓口での提示が必要です。オンラインチケットでは割引が反映されないため、事前予約はせず、直接会場で手帳を提示するのが正しい方法となります。
こうした取り組みは、地域によって運営方針が異なるために生まれる差異ですが、障がい者やその家族にとっては大変ありがたい配慮です。
地方開催ごとの違い
ジブリ展のような巡回型展覧会は、会場ごとに運営団体や協賛が異なり、料金設定もそれぞれの裁量に委ねられています。そのため、同じ「ジブリ展」でも、場所が変われば料金や割引制度が異なることが珍しくありません。
たとえば、大都市圏の会場では障がい者割引が設けられていない一方、地方都市の会場では割引や無料措置がある場合もあります。これは、地域行政の方針や補助制度、地域住民向けのサービスとしての位置づけなどが影響しています。
ですので、必ず行く予定の会場の公式サイトを事前に確認するようにしましょう。
同伴者への割引制度
多くのジブリ展覧会では、障がい者本人だけでなく「付き添い1名まで無料」という対応をしている会場もあります。これは、移動や鑑賞の際にサポートが必要なケースが多いことを考慮した措置で、非常に重要な制度です。
ただし、この「付き添い無料」の条件にも差があります。たとえば「常時介助が必要な場合に限る」とする会場や、「特定の障がい者手帳のみ対象」としている場合もあるため、詳細な条件の確認が必要です。
また、付き添いが2名以上になる場合などは、追加のチケットが必要となるケースが多いため、事前に問い合わせておくと安心です。
各展覧会の確認方法
最も確実な確認方法は、行く予定の展覧会の公式ウェブサイトのFAQページやチケット情報ページを読むことです。多くの展覧会では「障がい者割引はありますか？」という質問に対して、明確な回答が掲載されています。
また、不明な点がある場合は、メールや電話で直接問い合わせるのが一番です。最近ではSNSの公式アカウントで質問を受け付けている会場もあります。
なお、ネット検索で古い情報が出てくることもあるため、必ず「開催年」「会場名」「公式情報」で確認するようにしましょう。
最新情報をチェックする方法
障がい者割引の情報は、予告なく変更されることもあります。そのため、最新情報を手に入れるには以下の方法が有効です：
- 公式サイトの「お知らせ」や「FAQ」欄を見る
- 展覧会の公式X（旧Twitter）やInstagramをフォローする
- 展覧会開催地の観光協会や市役所の情報を見る
- 大手チケット販売サイト（ローソンチケット、チケットぴあなど）の説明欄を確認
最新の正確な情報を得ることで、無駄なトラブルを避け、安心して展示を楽しむことができます。
ジブリ展をもっとお得に楽しむ方法
前売券と当日券の違い
ジブリの立体造型物展では、基本的に前売券の購入が必須となっており、当日券の販売は行っていません。特に天王洲会場では「日時指定前売制」となっているため、事前に公式サイトやローソンチケットなどの販売サイトで、訪問日時を選んで購入する必要があります。
前売券には「通常チケット」と「グッズ付きチケット」があり、価格も異なります。通常チケットは大人1,800円程度が目安で、混雑を避ける意味でも早めに予約するのが得策です。
一方、障がい者割引が設定されている会場では、当日券を購入し手帳を提示することで割引が適用される仕組みが一般的です。このように、会場によってチケットの購入方法やタイミングが異なるため、事前確認がとても大切です。
グッズ付きチケットはお得？
一部のジブリ展覧会では、入場券と一緒に「限定グッズ」がセットになったグッズ付きチケットが販売されます。価格は通常チケットよりも500〜1,000円ほど高くなりますが、ここでしか手に入らないアイテムがもらえるのが魅力です。
過去には「トトロのぬいぐるみ型バッグ」や「千と千尋の湯札風カード」などが人気を集めました。ジブリグッズが好きな方や記念品を残したい方にはおすすめですが、価格に見合う価値があるかを考えて購入するのがポイントです。
なお、グッズは当日会場で引き換える形が多いため、受け取り忘れに注意しましょう。
団体予約の割引はある？
ジブリ展では、学校団体や企業向けの「団体予約制度」を設けている会場もあります。ただし、これは主に教育目的や大人数での来場を対象としており、一般のグループには適用されないことがほとんどです。
また、団体割引の設定がある会場でも、障がい者割引との併用はできないケースが多いため注意が必要です。小規模グループでの来場の場合は、個別にチケットを予約するほうが確実です。
団体での来場を検討している場合は、直接会場または公式サイトから問い合わせて、詳細な条件を確認しておきましょう。
クレジットカード・電子マネー対応
チケットの購入は、公式サイトやコンビニ端末経由で行うのが主流ですが、ほとんどの販売サイトではクレジットカード（Visa・Mastercard・JCBなど）やコンビニ払いに対応しています。
また、当日会場でグッズを購入する場合も、クレジットカードや電子マネー（交通系IC・iD・QUICPayなど）が使える場所が増えています。キャッシュレス対応が進んでいるため、現金の持ち合わせが少なくても安心して訪れることができます。
ただし、電子マネーの残高が足りないとレジで手間取ることもあるため、事前にチャージしておくのがベストです。
キャンセルや変更は可能？
ジブリ展のチケットは「日時指定制」のため、原則として購入後のキャンセルや日時変更はできません。体調不良や急用で行けなくなっても、返金の対象とはならないため、予定をしっかり確認したうえで購入することが重要です。
ただし、一部のチケット販売サイトでは「譲渡」機能が用意されている場合もあります。たとえばチケプラやローソンチケットでは、家族や友人に譲渡できる仕組みがあるので、万が一行けなくなった場合に備えて利用を検討する価値があります。
障がい者とその家族が快適に楽しむための実用ガイド
持っていくと便利な持ち物
ジブリの立体造型物展を快適に楽しむためには、事前の準備も大切です。特に障がいを持つ方が来場する場合、以下のような持ち物があると安心です：
- 障がい者手帳（割引がある会場用）
- 診断書や医師のメモ（体調説明が必要な場合）
- 常用薬や必要な医療用品
- 携帯用クッションや膝掛け（車いす使用時や長時間鑑賞時）
- 飲料水（展示中は水分補給が大切）
また、スマートフォンに会場の地図やFAQページをブックマークしておくと、必要なときにすぐに確認できて便利です。会場内には自動販売機やカフェがない場合もあるため、事前に軽食を持参するのも良い方法です。
会場周辺の休憩スポット
天王洲会場（WHAT MUSEUM）の周辺には、落ち着いた雰囲気のカフェやレストランがいくつかあります。展示を見たあとに軽く一息つける場所があるのは大きな魅力です。
特におすすめは、会場から徒歩3分ほどのところにある「T.Y.HARBOR」や「Breadworks」。店内は広く、テラス席もあるため、車いす利用者でも入りやすい設計になっています。
また、天王洲アイル駅直結のビルにも休憩できるベンチや飲食店があるため、展示後にゆっくり休憩するには最適です。トイレもバリアフリー対応になっているところが多く、安心して利用できます。
写真撮影のルールとおすすめスポット
ジブリの立体造型物展では、一部の展示物に限って写真撮影が許可されています。たとえば、トトロやネコバス、カオナシなどの大型立体造型物は、記念写真スポットとして大人気です。
ただし、すべての展示が撮影可能ではないため、撮影OKエリアと禁止エリアを示すマークや案内板を確認することが大切です。また、他の来場者の鑑賞を妨げないように注意しましょう。特にフラッシュの使用や、通路を長時間ふさぐ行為はマナー違反とされます。
スマートフォンのカメラで十分きれいに撮れるため、充電器やモバイルバッテリーを持参するのもおすすめです。
他来場者とトラブルを避けるコツ
人気の展示会ではどうしても混雑が避けられず、人との距離が近くなる場面もあります。障がいのある方や付き添いの方にとっては、ちょっとしたストレスやトラブルの原因になることもあります。
トラブルを避けるためのコツは以下のとおりです：
- 比較的空いている午前中を狙って来場する
- スタッフにサポートを依頼し、無理に並ばず順路を調整してもらう
- 混雑がひどいと感じたら一旦展示エリアを出て休憩する
- 無理せずマイペースで鑑賞することを心がける
来場者同士の思いやりが大切ですが、自分自身でも快適に楽しめる工夫をすることで、より良い体験になります。
実際の口コミと体験談
SNSやレビューサイトでは、ジブリ展に訪れた障がい者やその家族の声も多く見られます。多くの方が「展示のクオリティが高く、夢のような空間だった」「スタッフがとても親切で、安心して楽しめた」と高評価をつけています。
一方で、「平日なのに思ったより混んでいた」「バリアフリー対応はあるが人混みが少し不安だった」といった声もありました。こうした口コミは、訪れる際の参考になります。
あらかじめ実際の来場者の感想をチェックしておくと、より自分に合った準備や対策ができるでしょう。Twitter（X）やInstagramで「#ジブリ展」「#ジブリの立体造型物展」などのハッシュタグを検索すると、最新の声を確認できます。
まとめ
ジブリの立体造型物展は、まるで映画の世界に入り込んだような臨場感を味わえる、世代を問わず楽しめる展覧会です。しかし、会場によってサービス内容が異なるため、障がい者割引については事前に確認が必要です。
天王洲のWHAT MUSEUMで開催中の展示では、残念ながら障がい者割引の制度はありません。一方で、福島など他の地方会場では、障がい者本人＋付き添い1名が無料になる配慮がされています。これは運営元や地域による方針の違いによるものです。
割引がない会場でも、バリアフリー設備やスタッフのサポートが整っており、障がいをお持ちの方でも安心して楽しめる環境が整えられています。また、展示の質の高さや撮影スポットの充実など、来場後の満足度も非常に高いのが特徴です。
ジブリの世界をより快適に、そして安心して楽しむためには、事前の下調べと準備がカギとなります。割引の有無にかかわらず、ジブリの魅力を心から堪能できる素晴らしい体験になることでしょう。
コメント