「Switch 2でもARグラスを楽しみたい!」そんな期待を寄せられていたXREAL Oneですが、2025年7月現在、Nintendo Switch 2には非対応となっています。この記事では、なぜXREAL OneがSwitch 2で使えないのか、その技術的な理由やXREAL社の対応方針、そして他の対応デバイスや購入の判断ポイントまで詳しく解説します。購入を検討している方は必見です!
XREAL OneとはどんなARグラス?性能と特徴を詳しく解説
XREAL One(旧Nreal)は、2024年に登場した最新のARグラスで、これまでのモデルから大幅な進化を遂げた製品です。特に「映像体験」に力を入れており、1080pフルHDの解像度に120Hzのリフレッシュレート、最大600nitの高輝度表示といったスペックを搭載。さらに、Boseとの提携による高音質なオープンイヤー型スピーカーを内蔵し、イヤホンなしでも自然な音の広がりを楽しめます。
見た目はサングラスのようなスタイリッシュなデザインで、重さはわずか約84g。長時間の利用でも疲れにくい構造となっており、IPD調整(瞳孔間距離)やテンプレ調整にも対応しているため、多くの人の顔にフィットします。
また、XREAL独自の「X1チップ」を搭載しており、3DoF(3軸の動き検知)により、仮想ディスプレイを空間内に“固定”できる「アンカーモード」が使用可能。移動中の電車内やカフェなどでも、ディスプレイが常に同じ位置に表示され続けるため、映画やゲームなどの体験が一段とリアルになります。
接続方式はUSB-CのDP Altモードに対応しており、スマートフォン、PC、タブレット、ゲーム機など、さまざまなデバイスとケーブル一本で接続可能。これにより、従来のヘッドセットのような重くて煩雑な機器とは一線を画す、軽快なAR体験を実現しています。
このようにXREAL Oneは、モバイル性・画質・快適性の三拍子が揃った、現代のモバイルARグラスの決定版とも言える存在です。
なぜSwitch 2には非対応?技術的な問題点とは
そんな魅力あふれるXREAL Oneですが、2025年に登場したNintendo Switch 2では、残念ながら現時点では映像表示ができません。これは単に端子の物理的な違いによるものではなく、より深い技術的な理由が存在します。
Switch 2では、前世代のSwitchとは異なる新しい映像出力仕様が採用されています。具体的には、HDMI変換アダプタを通しても、XREAL Oneに対応する映像信号(USB-CのDisplayPort Altモード)を出力しないため、映像がまったく表示されないという問題が発生しています。
XREAL HubやXREAL Beamといった中継機器を使用しても、現時点では映像信号を変換しきれず、接続しても「真っ暗なまま」「認識されない」などの不具合が報告されています。これはSwitch 2が、独自の認証や出力タイミングの仕様を設けているためと考えられています。
XREAL側もこの問題は認識しており、対応を検討していると発表していますが、「対応に時間がかかる」「ハードウェア的な制限もある可能性がある」として、即座の修正は難しい状況です。
つまり、現状でSwitch 2とXREAL Oneをつなぐ手段は存在せず、任天堂側・XREAL側のどちらかが今後のアップデートで歩み寄る必要があるというのが現実です。
他のゲーム機やデバイスでは使えるの?実際の接続例
一方で、XREAL OneはSwitch 2以外の多くのデバイスでは快適に使用できます。たとえば、旧型のNintendo Switch(初代モデル)はHDMI出力がシンプルで、XREAL BeamやHDMI to USB-Cアダプタ経由で簡単に接続可能です。
また、Steam DeckやROG AllyといったゲーミングUMPCでは、USB-C端子に直接接続するだけで即座に大画面が出現します。120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、動きの多いFPSゲームでも遅延なくスムーズに表示され、「据え置きモニターが不要になるレベル」と評するユーザーも多くいます。
さらに、MacBookやWindowsノートPCでも、XREAL Oneを拡張ディスプレイとして利用可能。たとえば在宅ワーク中に仮想の大型モニターを使って作業効率を上げたり、移動中に映画鑑賞を楽しんだりと、使い道は非常に多彩です。
Androidスマートフォンでは、XREAL専用アプリ「Nebula」を通じてMR空間を構築することも可能。ホーム画面上に複数のアプリやウィンドウを同時に表示できるなど、SF映画のような体験もできます。
このように、Switch 2以外のデバイスでは非常に高い互換性を誇っており、「ゲームにも仕事にも映画にも万能なARグラス」として多方面で活用されています。
XREAL社の対応予定と公式発表まとめ
Switch 2への非対応に関して、XREAL社は公式に「技術的な検討を行っている」とコメントを発表しています。具体的には、映像信号の互換性を確保するためのハードウェアまたはファームウェアの改修が必要であり、それには時間と開発コストがかかるとのこと。
一部の技術メディアでは、「XREAL側が新しいプロトコル変換アダプタを開発中である可能性がある」と報じられており、今後の新製品で対応する見通しもあります。しかし、現時点では正式な対応時期や方法は未定のままです。
このような状況から、XREALユーザーの中には「Switch 2のために買ったのに使えなかった」と不満の声もあがっており、公式サイトやRedditなどのコミュニティでも活発な議論が行われています。
ただし、XREALは過去にもBeamやAir 2といった新製品で対応範囲を広げてきた実績があり、今回も同様に将来的なアップデートを通じて対応が期待されています。
結局、今買うべき?用途別おすすめ判断ガイド
では、現時点でXREAL Oneを買うべきかどうか?これは利用者の目的によって答えが分かれます。
✅ XREAL Oneをおすすめできる人:
- PCやスマホ、旧SwitchやSteam Deckなど既に対応デバイスを持っている人
- 映画や動画視聴を大画面で楽しみたい人
- 在宅ワークやプレゼン用途で仮想ディスプレイを使いたい人
- モバイル性・軽さ・デザイン性を重視したい人
❌ XREAL Oneを今は見送った方がいい人:
- Switch 2での利用を主目的にしている人
- 任天堂ゲーム専用にARグラスを探している人
- 接続の簡単さや即使えることを重視する人
Switch 2対応を期待するのであれば、XREALの次期アップデートや新製品発表を待ってから判断するのが賢明です。現在は「待ち」のタイミングと言えるでしょう。
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